シャッフルボード(shuffleboard)をご存知ですか?
スウェーデンのレストランやバーの中には、シャッフルボードなどのボードゲームが設置されている場合があり、気軽に楽しむことができます。
日本のバーにビリヤードが置いてあるのと同じような感覚だと思います。
シャッフルボードの歴史
シャッフルボードは欧米ではメジャーな競技で、スコットランドを起源に全米で人気を博したのが始まりと言われています。
日本で普及し出したのは1970年代からで、比較的新しいスポーツだと思います。
シャフルボードの起源は15世紀初頭スコットランドにおいてShoveboard(shove=突く)という名前で発生したと言われています。その後航行の盛んな時代に豪華客船で長旅の退屈をしのぐ手段として、甲板上で楽しまれるようになり、Shuffleboard(Shuffle=スリ足で歩く)と呼ばれるようになりました。
引用元:日本シャフルボード協会「シャフルボードの歴史」
1913年に、その改良版が米国フロリダ州ディトナビーチのホテルに設けられ、それが大反響を呼び全米に広がりました。これが今日のシャフルボードの始まりです。
シャッフルボードの概要
簡単に言うと、交互にディスクを投げて、どちらが先に規定の得点を獲得できるかを競うゲームです。
シャフルボードは、細長い杖(キュー)で円盤(ディスク)をコート上に押しだし、コート内に描かれたスコアリングダイアグラム(得点区域)にディスクを多く留めることで得点を争うスポーツである。 競技スタイルは、分り易く表現すると、「キューを用いたカーリングのようなもの」、言えばイメージしやすい。適度な運動量が得られ、頭脳プレーが大きく勝敗を左右することから、男女差がなく、世代を越えて楽しめる生涯スポーツである。
引用元:笹川スポーツ財団「シャフルボードの歴史・沿革」
私がプレイした時の第一印象も「カーリングに似てる」でした。
シャッフルボードを知らなくても、カーリングを思い浮かべることでイメージしやすくなると思います。
詳しいルールの説明はこちらを参考にしてください。
ボードゲームとしてのシャッフルボード
競技用のシャッフルボードを手軽に楽しめるようボードゲームにしたのがこちらです。
杖(キュー)を使わず、手でディスク(パック)を投げて競います。
お店の掲示を参考に、ボードゲーム版シャッフルボードのルールを簡単にまとめてみました。
- 各プレイヤー(またはチーム)は、それぞれ赤と青、4つずつのパックを使いプレイする
- 先攻を決めるために、チームごとに1つずつパックを滑らせる。遠い位置にパックを滑り込ませたチームが先攻となる
- 最初に15ポイントを獲得したプレイヤー(チーム)の勝ち
- 採点は、台(テーブル)の上で1〜4ポイントのスコア計算を行う
- パックが4ポイントエリアの端に引っかかっている場合、1ポイントプラスして5ポイント獲得
- 相手の最も奥のパックより奥にある自分のパックが得点にな
- パックが1ポイントラインを越えない場合、プレイ台から取り除く
- 2つのパックを同時にプレイしない
- パック全体がポイントフィールドになければならない(サイドにはみ出ているパックは得点にならない)
- パックが得点ラインを跨ぐ場合、低い方のスコアが適用される
- 自分の滑らせたパックで相手のパックを押し出すのはOK
ルールさえわかれば、年齢や性別、体力に関係なく皆で楽しむことができます。
私がプレイした時はほとんどのメンバーが初めてで、ゲーム開始時は手探り状態でしたが、慣れてくると徐々に白熱してきました。
私がプレイしたお店では隣にビリヤード台も設置されていましたが、ビリヤードは1台なのに対し、シャフルボードは2台ありました。それだけシャッフルボードはポピュラーなのだと思います。
機会があれば是非チャレンジしてみてください。なかなか面白いと思います。
Pitcher’s Norrmalm
所在地:Regeringsgatan 113, 111 39 Stockholm, スウェーデン
https://www.pitchers.se/restauranger/stockholm-norrmalm/