スウェーデンのプリスクール(förskola)は、8月下旬の夏季休暇終了とともに新年度を迎えます。
10月に入ると、プリスクールでは日本で言うところの保護者会(parents meeting/föräldramöte)が開催されます。
この保護者会には主に2通りあります。
- 先生たちから教育方針などについて話を聞いたりディスカッションを行う
- 上記に加えて、園児の活動を体験するワークショップを開催
我が家がお世話になっているプリスクールは2のタイプで、ワークショップ&ディスカッション形式で行われました。
開催日時について
ペアレンツミーティングは、共働きが基本のスウェーデンでは夜に開催されます。
個人的に驚いたのが、日時のお知らせが1週間ほど前にメールで通知されたことです。
日本だったら最低でも1ヶ月前には通知しないとクレームの嵐になりかねないと思います。
スウェーデンの保護者会のポイントは
- 開催時間が働く人に配慮されている(例:18時スタート)
- 子どもの事情に合わせて柔軟に仕事時間を調整できる
恐らくこれらの事情により、1週間前の通知でもかなりの確率で出席できるのだと思います。
また我が家の場合、保護者会の役員決めというものが存在しませんでした。この仕組みだと、万一欠席しても役員を押し付けられる心配はありません。
日本の保護者会ほど構えて臨む必要がないので、都合がつかなければ欠席の方も普通にいるそうです。
ワークショップ&ディスカッション
会場(プリスクールの小部屋)に着くと、まずはコーヒーとお菓子が振る舞われます。
コーヒー片手にリラックスした雰囲気の中、まずはお互いに軽く自己紹介。その後は先生方の話もそこそこにワークショップ会場に場所を移します。
プリスクールでの遊びを通して、子どもたちに何を学んでもらうかといった普段の活動の狙いについて等、作業を進めつつ先生方から説明を受けます。
私が受けたワークショップは、白いシェービングフォームに製菓用の食紅や青、黄色などの着色料を混ぜて色の変化を楽しむものでした。
- 色の変化を見て科学的に考える力を養うことや
- 作業を順番に行い、座って自分の番を待つこと
このように、単なる遊びに止まらない様々な狙いを含んでいるそうです。
ワークショップの後は、園生活についての質疑応答などディスカッション形式で進められます。給食のヴィーガン対応についての質問が出たりして、皆さん気になる事は積極的に質問していきます。
そんなこんなで、小一時間ほどで保護者会は終了。日本との違いに軽く衝撃を受けつつも、貴重な体験となりました。
ちなみに、インターナショナルスクールではないので、ディスカッションや説明は基本的に全てスウェーデン語です。
語学学校で学んだ拙いスウェーデン語と先生方の英語のフォローがあって、何とか理解することができました。