ウィーン国際空港は「世界で乗り継ぎが一番便利な空港」として最短乗継(トランジット)時間が30分に設定されています。
本当に30分で乗り継ぎできるの?・・という疑問に対し大丈夫という体験談が多いのですが、ここではあえてトラブルに遭遇した体験談を紹介したいと思います。
結論から言うと、30分乗り継ぎで荷物が置き去りにされてしまったのです。
空港到着後、入国審査まで
午前6時:ウィーン国際空港到着
午前6時35分:ストックホルムアーランダ空港行き出発
空港到着後、ゲート付近には職員数名が待機していました。
よく見ると手には乗り継ぎ便のフライト名を書いた紙を持っています。6:30発のフライトに乗り継ぐ人を待っており、乗り継ぎ時間が短い人は職員が直接案内してくれるようです。
5分の差で6:35のアーランダ行きは対象外でした。
お迎えがなかったので自力でアーランダ行きの搭乗口があるゲートFを目指し、入国審査→保安検査の順で進みます。
- 入国審査・・早めに飛行機を降りられたのでほとんど並ばず通過。
- 保安検査・・並んでいたが意外とスムーズに列が進み、10分程度で自分の番に。機内でもらったボトルウォーターを出し忘れてタイムロスしてしまったので、パソコン、液体関係はしっかり管理しないといけないことを痛感。
保安検査から搭乗口を目指す
保安検査で痛恨のミスがあったものの、保安検査通過時点で6時20分、6時35分のアーランダ行きには何とか間に合いそうです。
ここまでの流れをまとめると
5:55・・・予定より5分早くウィーン国際空港到着
6:05・・・入国審査を通過、保安検査へ
6:20・・・保安検査通過、搭乗ゲートへ向かう
6:35・・・出発予定
ダッシュこそしないもののかなり早足でここまで来ました。ゆったりしてたら30分トランジットは無理だと思います。
スウェーデンを見据えて厚着になっていたので、空港の中を汗だくになって移動しました。
搭乗ゲートまでたどり着くとアーランダ行きの搭乗はバス・・・。恐らく最終であろうバスに滑り込み、何とかボーディング、着席。
30分トランジット完了です。
無事に到着・・のはずが、荷物がない!?
機内のドリンクで喉を潤してしばし休憩、ホッと一息つきます。2時間程度のフライトの後、ストックホルムアーランダ国際空港に到着。後は預けた荷物を受け取って帰るだけ・・・と思ったら
荷物が出てこない!!
厳密には2個預けたけたうちの1つが出てこないのです。しばらくグルグル回るターンテーブルを見つめていたものの
sista bagage på bord/最後の荷物
この表示が出現したので諦めてバゲージクレームのカウンターへ向かいます。そこで調べてもらったところ、出てこなかった荷物はオーストリアのウィーンで置き去りになっていたことが発覚したのです。
ロストバゲージの理由
預けた荷物のうち1つは無事に届いたので、荷物があると30分トランジットできない訳ではありません。
なぜ1つだけ荷物が取り残されてしまったのか?
単なる不運で片付けることもできますが、あえて仮説を立ててみました。
イレギュラーな形の荷物は取り残されやすい
実は2つ預けた荷物のうち、1つは標準的なソフトキャリー、もう1つはバックパックを大きくしたような形のキャリーケースだったのです。
このような定番の形は積み込みやすいですが、パックパック型のキャリーは綺麗な四角にならずデコボコしてしまいます。
恐らく積み込みにくいので後回しにされた結果、取り残されてしまったのではないか、というのが私の見解です。
以前も同じように定番のソフトキャリーとバックパックキャリーの2つを預けたところ、バックパックだけかなり後から出てきたことがありました。
- 荷造りする側・・形の融通が効いて便利
- 積み込む側・・イレギュラーな形で扱いにくい
バックパックキャリーは便利な反面、定番のスーツケースと一緒に積み込んでもらえないリスクがあると思います。
置き去りにされたスーツケースはその日のうちにウィーンからストックホルムに運ばれ、我が家に届けられました。思いの外迅速に対応してもらえたのは不幸中の幸いでした。
余談ですが、今回のロストバゲージを対応してくれたのはアーランダ国際空港のSAS(スカンジナビア航空)職員でした。
アーランダではスターアライアンスの航空会社はSASカウンターで一本化して受付するので、スターアライアンスメンバーで困ったことがあればSASカウンターに行けばOKです。
ウィーン国際空港の30分トランジットは「すべてがスムーズに進めば可能」いうのが率直な感想です。可能ならやはり1時間は欲しいところだと思いました。
預ける荷物についても、置き去りにされないような定番のスーツケースを利用することをオススメしたいと思います。