スウェーデでは2021年7月1日からCovid Certificate /Gröna beviset 所謂「ワクチン接種の証明書」の発行が始まります。
証明書はEUの規制に準拠しており、この証明書取得することでEU内の旅行を自由に行える可能性がグッと高くなります。ワクチン接種が進んできたことで、ポストコロナを見据えた動きが着々と進んでいますね。
ehälsomyndigheten(Swedish E-health Agency) のホームページを参考に証明書取得の流れをまとめてみました。
- まずは予防接種を受けます。7日以内に予防接種の記録は報告され、Nationella vaccinationsregistretに登録されます。
- www.covidbevis.se(7月1日オープン)でe-identificationを使用してログインします。
- 証明書をダウンロード、印刷、または保存します。証明書を取得すると、デジタルメールボックス(ある場合)にも自動的に送信されます。
- 証明書を使用する準備ができます。
※ただし、渡航先に適用される規制によっては証明書のみでは不十分な可能性もあるので要注意。隔離や陰性証明など別途必要な場合もあるのでしっかり確認する必要があります。
予防接種後、接種情報が登録され、ワクチン証明書を受け取るまでに数日(最長7日)かかる模様です。
上記のe-identification(電子ID)にはBankIDなどを使います。
「ここでもBankIDなのか!?」とID取得に苦労した私は思わず苦虫を噛み潰したくなりますが、スウェーデンには珍しく救済策が用意されています。
ehälsomyndighetenのホームページによると、電子IDを持っていない、または使用できなくても、証明書が必要な場合は紙ベースのフォームを利用して予防接種に関する証明書を登録の住所に送ることができます。このフォームは、7月1日からWebサイトで入手できるようになります。
参考:Du som inte använder e-legitimation(電子IDを使えない人)
現状の証明書は、新型コロナウィルスに対するワクチン接種証明のみですが、いずれは陰性証明なども含まれるようにバージョンアップしていくそうです。
スウェーデン国内ではほとんどの人がパーソナルナンバーや電子IDを持っています。そのため、オンラインでの管理がしやすくこのような電子申請の動きは日本より早いと思います。
日本もさっさとマイナンバーとワクチンを紐づければいいと思いますが・・実際、医療従事者で先行してワクチンを打った人に改めて自治体の接種券が届いたりしてると聞きますので、その辺は非効率的だなと思ってしまいます。
変異型ウィルスも発見されるなどコロナに関しては予断を許さない状況は続きますが、世界は徐々にロックダウンから門戸の開放へと進んでいます。証明書はそれだけでは不十分な面もありますが、確実にその1歩につながっていくのだと思います。