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【スウェーデンの銀行について】その1 キャッシュレス経済とBankID・Swishについて

手続き

スウェーデンの銀行について

スウェーデンの主な銀行にはSwedbank, Handelsbanken, Nordea, SEBの4つがあり、外国人が初めて口座を開く場合は大抵これらのうちどれかを選ぶことになります。

スウェーデンの銀行はキャッシュレス化が進んでおり、基本的に窓口で現金を扱いません。そのせいか日本よりも開放的なオフィスとなっていますが、番号で呼び出す仕組みは日本と同じです。

※両替など現金を扱う銀行にはガラス板の仕切り板があります。

口座開設後の取引はインターネットやアプリなどモバイルバンキング中心となります。通帳もありませんので取引履歴は基本的にネットで確認します。現金を下ろしたり両替する必要もありませんので店頭に行く必要がないのです。

口座を開設するとBankcardと呼ばれるカードが送られてきます。Bankcardと最初に聞いた時は何だかわかりませんでしたが、Bankcard=デビットカードで、クレジットカードと同じように街中で使うことができます。

日常生活に欠かせない銀行機能の1つに資金決済がありますが、これも基本はネットで完結します。送金や支払いの場面で欠かせないのが後述するBankIDSwishです。

BankIDとは?

インターネットやモバイルバンキングを利用する上で欠かせないのがBankIDです。このBankIDは個人を証明するパーソナルナンバーに紐付けされており、本人確認に必須のものとなっています、

実際に利用する際はBankIDアプリを起動し、パスワードで認証を行います。
この仕組みは日本のモバイルバンキングとほぼ同じです。しかし、各銀行が独自の認証アプリを導入してしまう日本と違い、BankIDをスウェーデン共通の認証システムにしてしまうところがスウェーデンの凄いところだと思います。

ちなみにこのBankIDですが、汎用性が高く公共サービスの申し込みなどでも使われています。
キャッシュレス・オンライン化が進むスウェーデンにおいて、BankIDはパーソナルナンバーと並んで絶対手に入れたいものの1つとなっています。

銀行口座を開設するとBankIDも同時に手に入るので、これでキャッシュレス生活をスムーズに送ることができます。

※BankIDを発行できる銀行は限られています。詳しくはこちらをご確認ください。

スマホ決済Swishについて

Swishはスマホ決済のことで、銀行口座とSwishアプリを紐付けして電話番号で資金決済できる仕組みのことです。
個人で手軽に利用できるので、会費の支払いや割り勘、幼稚園の保護者会費までこのSwishで支払われます。フリーマーケットや露天など一部のお店ではSwish払いのみの場合もあり、スウェーデン生活でSwishは欠かせないものとなっています。
イメージとしては日本の“◯◯ペイ”に近いと思います。
ここでもBankIDを利用して本人確認を行うので、BankIDとSwishは切っても切れない関係です。

まとめ

ここまで見てきたように、スウェーデンではキャッシュレス・オンライン化が進んでおり、銀行の様子は日本と全く異なります。
BankIDやSwishは生活を便利にしてくれる反面、スウェーデンに来たばかりの外国人やスマホを使えない人など一部の人が取り残されてしまうデメリットもあります。

次回はキャッシュレス経済のメリット・デメリットと併せて、実際にスウェーデンで銀行口座を開設した体験談を紹介したいと思います。

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