スウェーデンに行くという話をすると、多くの人から「スウェーデンて医療費無料だよね?」と聞かれます。
確かにスウェーデンは高福祉の国ですが、そう単純な話でもありません。
言葉の問題や、気軽に病院にアクセスできない、歯医者は地味に自己負担であること・・など異国の地で病院にかかるハードルは意外と高いものがあります。
もちろん必要があれば病院に行きますが、できることは渡航前に日本で済ませておいたほうが余計な心配をせずに済むと思います。
こちらに来て感じた、日本で済ませておいて良かったことをまとめてみました。
薬の購入
私はもともとアレルギー体質があり、時々薬を使用していました。塗り薬や目薬など普段は2週間〜1ヶ月分の処方でしたが、かかりつけ医に海外に行く旨を伝えたところ、しばらく持ちこたえられるように多めに処方してくださいました。
定期的に通院していると先生も私の状態をよく分かってくれるので、長期の海外生活の相談もできて良かったです。
1月にスウェーデンに到着した後、しばらく冬の乾燥のせいかドライアイが酷くなってしまいましたが、日本から使い慣れた目薬を持ってきていたのでひとまずそれでしのぐことができました。
メガネの新調
私はメガネとワンデイコンタクトレンズを必要に応じて使い分けています。
こちらにきてからはドライアイが気になることもあり、メガネで過ごすことが多いです。日本にいるときはコンタクト率が高かったのでメガネについては何となく度が合ってないと感じつつも放置してしまっていました。。。
でも日本〜スウェーデン間の長時間フライトをコンタクトレンズで過ごすのはツライし、現地ですぐにコンタクト買えるか分からないし…etcと、ようやく重い腰を上げてメガネを新調しました。
そのおかげ?もあってか、メガネ率が高くなった今も何とか過ごせています。
歯のメンテナンス
スウェーデンでは歯医者は無料ではなく基本自費です。私はこちらに来るまでその事実を知りませんでした・・(ただし子どもは別)
偶然にも渡航前に定期検診を受けていたので今のところ無事に過ごしておりますが、検診をスルーしてたら若干冷や汗ものでした。
こちらで虫歯になると結構な出費になりますので、気になるところは日本で治しておいた方が間違いありません。
予防接種
子どもの予防接種は出来る限り済ませました。
時期的に少し早いものもありましたが、小児科の先生に相談して接種可能なものは全て済ませました。
書類の英訳
予防接種履歴
子どもの予防接種については、渡航後に幼稚園の入園などで履歴を求められる可能性もあると聞いたので役所の保健センターに英文の予防接種履歴をお願いしました。1通300円くらいだったと思います。
私の住んでいる地域では、ホームページを見てもそういった情報は一切なかったのですが、保健センターに直接問い合わせたところ、英訳サービスについて教えていただくことができました。
保健センターの英訳は民間の病院に比べると価格が安いのが魅力でしたが、即日発行はできませんでした。
依頼してから受け取るまでに3週間ほどかかり、依頼と受け取りで2度センターに行かなければならず、意外と時間を取られました。余裕を持ってお願いしたほうがいいと思います。
ちなみに母子手帳の英訳はしていません。必要ならその時頑張って自分で書けばいいかなあと思っています。なくても今のところ問題にはなっていません。
処方箋など
持病がある方は薬を多めに持ち込むことになるかと思います。英文で薬や病状についての説明があれば万一税関などで引っかかっても心強いですし、現地で診察を受ける時にこれまでの経過を説明しやすいと思います。
ちなみに、これだけ準備しましたが幸運にも上記の書類は未だ使用機会がありません。
いざという時のお守りみたいなものですね。
健康保険の確認
海外に住民票を移した場合、国民健康保険の加入資格を失います。一時帰国で日本の医療機関を受診した場合、全額自費になりますので、海外在住の期間を考慮しつつ住民票を移すかどうか検討した方がいいと思います。
健康保険組合の場合は独自の規約もありますし、海外赴任の形態によっても適応の可否が変わってくると思います。
一時帰国で日本の病院を受診することを考えている場合、無保険だと全額自費になってしまいます。
何かしらの対策をするかどうか、渡航前に自分の状況や加入する制度についてよく確認しておいた方がいいと思います。
海外で新生活を始めると、医療機関の受診などは特に言葉の壁や制度の違いもあり悩ましいところです。
楽しい海外生活になるように、不安の種を少しでも取り除けるよう、日本でできることはなるべく済ませておくといいと思います!