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【スウェーデンのクリスマス】ルシア祭の歌〜Luciasången「サンタ・ルチア」

子どもの歌

スウェーデンでは12月13日金曜日、Lucia(ルシア)祭が行われます。

ルチア祭とも言われますが、スウェーデン語の発音だと“ルシア”になります。

ルシア(ルチア)はキリスト教の聖ルチアに由来し、ルチアという名前はラテン語で光を意味する“Lux”または“Lucid”から派生していると言われています。
聖ルチアは拷問で目を抉られましたが、奇跡が起きたため目がなくても見ることができたそうです。

この聖ルチアへの信仰と北欧諸国固有の「光の祭り」が結びつき、現在のルシア祭に至っています。

ルシア祭当日はキャンドルを頭に立てた少女を先頭にパレードが行われ、皆で歌を歌います。

この歌は日本では「サンタ・ルチア」という名前でナポリ民謡として知られていますが、スウェーデン語の歌詞はこのようになっております。

Natten går tunga fjät
Natten går tunga fjät runt gård och stuva
kring jord som sol’n förgät skuggorna ruva
Då i vårt mörka hus stiger med tända ljus
Sankta Lucia, Sankta Lucia.

Natten var stor och stum, nu hör det svingar
i alla tysta rum, sus som av vingar
Se på vår tröskel står vitklädd med ljus i hår
Sankta Lucia, Sankta Lucia.

Mörkret skall flykta snart ur jordens dalar
så hon ett underbart ord till oss talar
Dagen skall åter ny stiga ur rosig sky
Sankta Lucia, Sankta Lucia.

Text: Sigrid Elmblad

スウェーデン語の歌詞の中を見てみると
Natten・・Night/夜
Mörka・・Dark/暗い
Ljus・・Light/ライト

これらの単語が使われ、ルシア祭に合わせた歌詞の内容になっています。暗い夜に光が射すようなイメージでしょうか?

参考に日本語の歌詞も紹介します。

空に白き 月の光
波を吹く そよ風よ
かなた島へ 友よ行かん
サンタ ルチア
サンタ ルチア

しろがねの 波に揺られ
船は軽く 海を行く
かなた島へ 今宵また
サンタ ルチア
サンタ ルチア

友よいざ 船に乗りて
波を越え とく行かん
かなた島へ 友よいざ
サンタ ルチア
サンタ ルチア

作詞:小松 清

日本語版はスウェーデン版と違い、元々のナポリ民謡にある海のイメージを表現しています。“夜”や“光”のような表現は一切出てこないので完全に別物です。同じ「サンタ・ルチア」でもスウェーデンは光の歌、日本は海の歌という印象を受けます。

スウェーデンの「光の祭り」ルシア祭には光をイメージした歌詞の方がピッタリだと思うので、スウェーデン版「サンタ・ルチア」も是非聴いてみてください。

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