日本では見かけませんが、スウェーデン(ストックホルム)ではこの電動キックボード(e-scooter)が大活躍しています。
こちらの記事によれば、日本はまだ実験段階にあるようですが、スウェーデンでは通勤や観光の足に利用する人がたくさんいます。
日本でも将来導入されるかもしれない、電動キックボード(e-scooter)について紹介したいと思います。
スウェーデンでは皆キックボードが大好き!?
そもそも、スウェーデンでは子どもの時からスクーター(キックボード)に親しみます。
日本ではストライダーの方がメジャーな気がしますが、スウェーデンはキッズ用のスクーター(キックボード)で子どもたちが遊んでいるのをよく見かけます。
小さい子は3輪、少し大きくなると2輪のスクーターを乗りこなすので、小さい頃から電動キックボードに乗る下地は完成済みと言えるでしょう。
使い方は簡単!
スウェーデンの電動キックボード(e-scooter)はアプリを使い、簡単に利用できます。
Limeという会社のホームページを参考に、簡単に使い方を紹介します。
- 利用したいe-scooterのアプリをスマホにダウンロード
- アプリを開き、e-scooterの場所を検索
- e-scooterのQRコードをスマホに読み込ませ、ロック解除
アプリをダウンロードして利用者登録、ロック解除すれば簡単に利用できる仕組みです。
ストックホルムで見かける電動キックボード(e-scooter)についてまとめてみました。
会社名 | Lime | Tier | Voi | Circ |
最高速度 | 18.4 km / h | 22 km / h ※坂道ではそれ以上に感じる | 22 km / h ※坂道ではそれ以上に感じる | Unknown |
値段 | 10 SEK(ロック解除)+ 3 SEK/分 | 10 SEK(ロック解除)+ 1.5 SEK/分 | 10 SEK (ロック解除)+ 2 SEK/分 | 10 SEK(ロック解除)+3 SEK/分 |
安定性 | 高い | Limeほど安定していない | Limeほど安定していない | 車体が重いのでその分安定している |
アプリの使いやすさ | 簡単に登録できる | 登録は簡単だがGPSがイマイチ | 簡単登録、GPSで見つけやすい | 登録が難しく、車の数が少ない |
こちらの比較表は、下記の記事を参考にしております。
Mitt i STOCKHOLM “Mitt i testar: Kan man åka elsparkcykel med värdigheten kvar?”
問題点
電動キックボードは便利な反面、事故の危険があります。
スウェーデンでは電動キックボード(e-scooter)は自転車に分類されます。
そのため、ヘルメット未装着や酒気帯び運転もそれ自体は違法ではありません。また、駐車についてもルールが緩い状態のため、歩道に放置されたままのスクーターを見かけることもしばしばです。
2019年5月にはHelsingborgで死亡事故が発生しており、また軽度の事故は増加傾向にあります。
Electric scooters are currently classified as bicycles. This means that it is not in itself illegal to ride them while under the influence of alcohol, without a helmet, or on paths shared by pedestrians and bicycles.
引用元:THE LOCAL se “Sweden to crack down on e-scooter ‘mess’ with new regulations”
【日本語訳】
現在、電動スクーターは自転車に分類されています。 これは、アルコールの影響下、ヘルメットなし、または歩行者と自転車が共有する経路で乗ることは、それ自体違法ではないことを意味します。
こういった事故が増えていることを踏まえ、新たな規制を導入する動きも見られます。
ヘルメットの装着など、安全対策は今後必須になっていくのではないでしょうか?
まとめ
電動キックボード(e-scooter)は簡単・手軽に利用できるため、スウェーデンでは一気にその利用が広がりました。
しかし、その反面、安全対策をどうするかという問題点が浮上しています。
安全に気をつけつつ、便利な移動手段の1つとして上手に利用していけるといいですね。