スウェーデンでは何をするにもパーソナルナンバー(Personnummer)を示すIDカードが必須で、日本のマイナンバーとは比べものにならないほど生活に浸透しています。
スウェーデンで暮らす上で必須のパーソナルナンバーとIDカードについて紹介したいと思います。
こちらの記事は2019年現在の情報に基づいております。
記載のあるFOREX BANKでの支払いについては、2022年現在サービスが終了し、odenplan spel & tobakで手数料75SEKで行えるとの情報をいただきました。
スウェーデンでは銀行や担当者ごとに対応が異なる場合がありますので、こちらの記事は体験談の1つとして参考にしていただければ幸いです。
パーソナルナンバーからIDカード取得の流れ
必須とは言うものの、スウェーデンに着いていきなりパーソナルナンバーを取得できる訳ではありません。
いくつか手続きが必要なので、簡単にその流れを紹介していきます。
- 居住許可申請
- パーソナルナンバー申請
- IDカード申請
パーソナルナンバーを証明するのがIDカードなのですが、パーソナルナンバーを取得すること≠IDカード取得ではないのが手続きを煩雑にしています。
ここから先は体験談を交えつつ進めていきます。
居住許可の申請
パーソナルナンバーの申請前に、スウェーデンの居住許可(所謂ビザ)を取らなければなりません。
この居住許可は、3ヶ月以上スウェーデンに滞在する場合に必要で、渡航前に申請し許可を受ける必要があります。
詳しくはスウェーデン大使館のホームページをご覧ください。
スウェーデン到着後、日本で受け取った居住許可の書類やパスポートと共に移民局(Migrationsverket)に出向き、居住許可の手続きを行います。
移民局訪問は事前予約必須です。移民局のホームページから予約できます。
私の時は最寄のストックホルムに空きがなく、スウェーデン到着後3日でUppsala(ウプサラ)まで行くハメになりました・・。早めの予約が大切です。
移民局で写真撮影及び指紋の登録を済ませると、後で居住許可カード(Residence permit)が自宅に送られてきます。カードが届くまでにに1ヶ月くらいかかると脅されましたが、実際は2週間くらいで送られてきました。
居住許可カード(Residence permit)を入手して、ようやく第一段階終了です。
パーソナルナンバー 申請
居住許可(Residence permit)を手に入れたら次は税務署(Skatteverket)で住民登録を行い、パーソナルナンバーを申請します。
ホームページ“moving to sweden”で必要事項を入力した上で税務署を訪問します。
訪問時は以下のものが必須でした。
- パスポート(許可された滞在期間が366日以上であること)
- 居住許可カード
- 戸籍謄本(日本のものは翻訳が必要)・・家族関係を証明するため
※オール日本人家族がスウェーデンに住民登録する場合ですので、サンボビザなど国際結婚の方は手続き方法が異なるかもしれません。
住民登録を済ませたらパーソナルナンバー決定のお知らせが郵送されるので、今度はそれを持ち、IDカードを申請します。
IDカード申請
パーソナルナンバーの申請≠IDカード申請なので、パーソナルナンバーの決定後、カード申請のため再び税務署を訪問しなければなりません。
訪問時間はホームページからネット予約できます。
ここで必要なのは
- 郵送されたパーソナルナンバーの書類
- パスポートや居住許可
- カード申込み手数料(SEK400)支払い済みを証明するもの
手数料の支払いは、既に銀行口座を持つ知り合いがいれば、その人にお願いして振り込んでもらうのが一番簡単です。
振り込んだ後は、Web明細をプリントアウトすればOK。
FOREX BANKなら銀行口座を持っていなくて窓口で振込可能なので、手数料は高いですがそちらで振込むこともできます。
※2022年現在、上記サービスは終了との情報をいただきました。
odenplan spel & tobakで手数料75SEKで行えるとのことですので、振込をされる方は注意してください。
これでようやくIDカードの申請が完了です。
IDカードの受け取り
また税務署に行くの!?と思うかもしれませんが、IDカードは郵送されないので、カードが出来たら税務署まで取りに行かなければなりません。
カード完成の通知はSMSで送られてきます。
何て面倒・・と思いますが、グッと堪えて再び税務署へ出向き、カードを受け取ります。念のため今まで使った書類は全て持っていきました。最後に受け取りのサインをして、ようやくIDカードを入手!スウェーデンライフの始まりです。
こんなところでも!? IDカード必須の場面
スウェーデンのIDカードは様々な場面で活躍します。
ざっと挙げてみると
- 医療を受ける
- 行政の各種申請
- 銀行口座の開設
- お酒購入時の年齢確認
- デパートやスーパーのメンバーシップ登録
- IKEAで子どもを預ける(預ける/お迎え時の身分証明)・・・etc..
このように、IDカードは日常生活を送る上で必須のものとなっています。スーパーのメンバーシップの中には、店舗独自のカードは持たず、IDを提示すればOKというところもあります。
全てがパーソナルナンバーに紐付けされているので便利な反面、ないと何もできない・・という問題点もあります。
日本ではここまで色々紐付けされたカードはないですが、マイナンバーがいずれはそうなる可能性が高いかと思います(色々障害は多そうですが)。
スウェーデンで暮らす上で、なくてはならないパーソナルナンバーとIDカード・・・それはもしかしたら日本のマイナンバーの未来の姿かもしれません。
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