Armémuseum〜スウェーデン陸軍博物館はフリーエントランス(入場無料)ミュージアムの1つで、その名の通り軍事関係の展示が行われています。
毎週月曜日が休館日となっており、開館時間は11:00〜17:00(火曜日は20:00まで)です。
外には重量感たっぷりの戦車が展示されており、ここだけ写真を撮っていく人もいます。
入ってすぐ奥にロッカーやトイレがあり、ここで大きな荷物を預けることができます。
展示は上の階から始まるため、一旦階段(もしくはエレベーター)を登ります。
陸軍博物館なので、当然展示内容は戦争について・・・
そのため、展示の入口から猿(猿人?)が争ってたり、骸骨が出てきたりと、アーミー的な内容が入館者の気持ちを押し下げてきます。
あなた…『覚悟して来てる人』…………ですよね
ここは軍の博物館ですよ、ホームページにもそう書いてあるって知ってて来たんですよね?
こんな風に凄まれてると錯覚してしまうほど。全体的に展示内容については暗い雰囲気が漂います(当たり前と言えばそうなのですが・・)
ということでざっとまとめると、展示内容は基本的に戦争の歴史です。
- TROPHY COLLECTION(トロフィーコレクション)
- 16〜18世紀の戦争と平和(主にvsロシア)
- WW1(第1次世界大戦)
- WW2(第2次世界大戦)
- 冷戦
トロフィーコレクションは主に17世紀の30年戦争でデンマークやロシア、ポーランドから奪った旗などを展示してあります。
16〜18世紀の戦争と平和では、400年あまりの戦争の歴史を学べ、展示ごとに数々のエピソードが紹介されています。
一生懸命戦ったのに褒美が貰えなくて戦士たちの不満がたまる・・といった話が見ると、元寇の時の日本を思い出します。
国は違えど似たような問題を抱えるというのは興味深いです。
最後にフィンランドを失う辺りは雪山で大変な数の犠牲者を出しているため、痛ましい展示内容になっています。スウェーデン版八甲田山と言えるかもしれません。
WW1とWW2は意外とあっさりしていました。
特にWW2では中立国だったからでしょうか?
WW2では、Raoul Wallenberg(ラウル ワレンバーグ)についての展示があります。
日本の杉原千畝を思い出しますね。
ラウル・グスタフ・ワレンバーグ(Raoul Gustaf Wallenberg, [ˌɹɑːʊl ˈvalːənbæɹʝ] スウェーデン語読みではラオル・グスタフ・ヴァッレンベリ、1912年8月4日 – 1947年7月17日?)は、スウェーデンの外交官、実業家。第二次世界大戦末期のハンガリーで、迫害されていたユダヤ人の救出に尽力した。外交官の立場を最大限に活用して10万人にもおよぶユダヤ人を救い出すことに成功した。しかし、ドイツ撤退後に進駐してきたソ連軍に拉致されて行方不明となった。ワレンバーグの捜索は現代に至るまで続けられている。彼の曾祖父のグスタフ・ワレンバーグは初代駐日公使として日本で働いた。
引用元:ウィキペディア「ラウル ワレンバーグ」
ベルリンの壁はなかなか見ごたえがありました。
北欧、オシャレ、フィーカのイメージのスェーデンですが、過去には痛ましい戦争の歴史があることが分かります。
展示の最後にはライフルを担いでみたり(弾は出ません)、軍服を試着することもできます。このような体験型の展示は子どもも参加している姿がチラホラ見られました。
ファミリーで行ける博物館かというと、万人受けはしないというのが正直な印象です。
しかし、無料とは思えないほど展示内容は豊富なので、それらについて親子で話し合えたりできれば知的好奇心が刺激されて良い経験になると思います。