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スウェーデンのサマータイムについて

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2019年10月27日午前3:00をもって、今年のサマータイムが終了しました。
日本にはサマータイムの仕組みがないので、最初はどんなものか興味津々でしたが、終わってみるとこんなものか!?という程度。

日本でサマータイムの導入について騒いでいる頃、ヨーロッパ(EU)ではその廃止が検討される・・という皮肉な展開になったのは記憶に新しいところです。

今まさに役目を終えつつあるスウェーデン及びヨーロッパのサマータイム事情について紹介したいと思います。

そもそもサマータイムとは?

そもそもサマータイム(夏時間)は、明るい時間を有効に使い、照明に必要な燃料を節約するために始まったと言われています。

夏時間(なつじかん)またはサマータイム(英: summer time)、デイライト・セービング・タイム(米: daylight saving time (DST)、直訳: 日光節約時間(にっこうせつやくじかん)。カナダ、オーストラリアでも用いる)とは1年のうち夏を中心とする時期に太陽が出ている時間帯を有効に利用する目的で、標準時を1時間進める制度またはその進められた時刻のこと。

引用元:Wikipedia 「夏時間」
EUのサマータイム(夏時間)の仕組み
  • 対象国:すべての加盟国
  • 夏時間:3月の最終日曜日に時計を1時間進める
  • 冬時間:10月の最終日曜日に標準時間(冬時間)へ戻す
  • 廃止には欧州議会と加盟国政府の承認が必要

スマートフォンの時計は自動でこのサマータイム(夏時間)の修正を行ってくれるので大変便利ですが、スマホがなく手動で修正していた時代はうっかり忘れてしまう人もいたそうです。

サマータイムは日本でも一時期導入されていたことがあり、国民的漫画「サザエさん」でもネタにされたのは興味深いところです。
話の流れとしては、なかなか帰らないお客を帰すため、柱時計の針を進めて追い払うことに成功。最後は「ウチはきょうからサンマータイムにしたワ」というオチのお話だったと思います。

エネルギーや資源の有効活用という点から導入され、各国で紆余曲折を経つつ欧米を中心に存続しているサマータイムですが、ここにきて大きな転換点を迎えています。

ヨーロッパ議会の動向

EUの欧州議会は2019年3月26日、EU加盟国が一律採用しているサマータイム(夏時間)の制度を2021年に廃止する案を賛成多数で可決しました。

当初、欧州委員会は2019年の早期廃止を欧州議会と加盟国政府に提案していましたが、最終的に欧州議会は廃止時期を2年先送りすることを決定。今後、加盟国政府でつくる閣僚理事会と最終合意を目指すとのことです。

参考:日本経済新聞「欧州議会、夏時間廃止『2021年に』可決」 

このように、EU全体の方針はサマータイム(夏時間)廃止の方向に向かっています。
なぜこのような廃止の動きが強まっているのでしょうか?

サマータイムのデメリット

なぜ、ここにきてサマータイム廃止なのでしょうか?
サマータイム反対派の意見を紹介します。

  • サマータイムの省エネ効果は限定的
  • 健康への悪影響

健康への悪影響としては、心臓発作のリスクが高まることや、夏時間開始時に1時間時計を早めるため睡眠不足となりその影響は少なくとも一週間持続する・・・と言ったことが挙げられています。

参考:Wikipedia「夏時間

私の体験談としては、夏時間開始時に日中時差ぼけのような強い眠気に襲われることがありました。たかが1時間のズレと思うかもしれませんが、サマータイム以外に原因が見当たらなかったので、少なからず健康への影響はあるのかもしれません。

スウェーデンのサマータイムの行方

欧州議会の決定を受けて、スウェーデンのサマータイムは今後どのようになっていくのでしょうか?

ある調査によると、スウェーデンの約3分の2がサマータイム(夏時間)の廃止を望んでいるそうです。しかし、サマータイム廃止や制度の変更についてはまだ何も決まっていないのが現状です。

参考:THE LOCAL SE “Permanent summer time in Sweden? EU votes to scrap seasonal time changes

確かに、スウェーデンの夏はとても日が長いので、サマータイムで時間を1時間時計を早くしようがあまり関係ないな・・という印象を受けました。わざわざ時計を修正してまでサマータイムを導入するメリットを感じにくいのもうなづける気がします。

まとめ

EUとしてはサマータイム(夏時間)廃止に向けて動き出していますが、実際にヨーロッパ各国でどのように対応するかはまだ決まっていない状況です。

スウェーデンでサマータイムが廃止されるのかはまだ未知数ですが、廃止を望む人の声が多ければ実現する可能性は十分あると思います。

たかが1時間、されど1時間ですが、今後どのような決定がなされるのか、引き続き注視していきたいと思います。


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