スウェーデンのクリスマスはJulbord (ユールボード)、日本語にするとクリスマステーブルと呼ばれ、様々な伝統料理を味わいます。基本はブッフェスタイルで、サーモンやハム、ミートボールなどスウェーデンらしい料理が盛り沢山です。
ノーベルディナーで有名なSTADSHUSKÄLLARENのユールボードについて紹介したいと思います。
こちらのユールボードは11月下旬からクリスマス前の12月21日まで行われており、その間通常のランチなどはお休みしています。基本は予約制で、時間帯ごとに値段が異なります。
平日の開催時間はこちら
- 11:30〜13:30 SEK595
- 15:00〜17:30 SEK695
- 19:00〜23:00 SEK795
※週末やクリスマス近くなどは値段が変わるので、こちらのお値段は目安です。詳しくはレストランのホームページでご確認ください。
余談ですが、スウェーデンはクリスマス当日はほとんどのレストランがお休みになってしまうのでユールボードの開催期間は要注意です。
今回は一番手頃なランチタイムのユールボードに行ってきました。(一番安いとはいえ6,000円以上するので安くはないですが・・)
冷菜コーナーにはハム、チーズ、サーモン、ニシン(シル)、ザリガニや様々なマリネがズラっと並び、ここだけでお腹いっぱいになりそうな勢いです。
ハムやチーズ、サーモンは当たり外れなくどれも美味しかったのですが、ニシン料理は要注意!ニシンとクリームをケーキ風にしたものがあったのですが、これが異常に塩辛いのです。ニシン系の料理は少量から試すことをオススメします。
冷菜で個人的に一番良かったのはシンプルなスモークサーモンでした。身がふっくらしてスモークの薫りがよく効き、とても美味しかったです。
ひと通り冷菜を楽しんだ後は温菜コーナーへ。ソーセージやミートボール、ヤンソンの誘惑(ジャガイモとアンチョビのグラタン)など伝統料理が並びます。
ヤンソンの誘惑はちょっと塩辛くてあまり食べられませんでしたが、ヤンソンの近くにあったキノコのオムレツはかなりgood!
スウェーデンならではの風味豊かなキノコとフワッとした卵が程よく合い、美味しくいただきました。
オムレツやソーセージは良かったのですが、温菜コーナーの野菜は味付けにクセがあり、食べるのがキツいものもありました。キャベツの酢漬けは酢の風味が独特で慣れてないとちょっと厳しいかな・・という印象でしたが、これもスウェーデンの伝統と割り切ってチャレンジしました。
最後はデザートコーナー。キャンディやケーキなどカラフルで可愛らしい雰囲気です。
こちらのキャンディー、可愛い色をしていますが何とハッカ入り!口に入れた瞬間かなりスーッとするので甘いアメだと思って食べると衝撃を受けます。グミは普通の甘いグミだったので、甘い小菓子を求める場合はグミが一番無難かもしれません。
小さなケーキもあるのですが、チョコレートムース以外はサフランが入っていてかなり独特の甘さになっています。パエリアのサフランがケーキに混ざっていたら・・?と考えると少し味をイメージできるかもしれません。
ドーナツはサフランなしで、ミ◯ドのシュガーレイズドに近い味でした。
デザートコーナーのセッティングは可愛らしくて素敵なのですが、スウィーツの味が日本のものとは違う部分もあるので、そこを含めて楽しむと良いと思います。
グロッグは追加オーダーしましたが、食後のコーヒーと水はフリーでした。
ユールボードはスウェーデンの伝統料理を一度に味わうことのできるお祭りのようなイベントでした。
普段はさほど混んでいないレストランですが、ユールボードは予約でほぼ満席となっており、お客も大人数のグループが多かったです。
スウェーデン伝統のユールボード、是非一度お試しください。
Stockholms Stadshus, Hantverkargatan 1, 111 52 Stockholm, スウェーデン
バス3/53番 Stadshuset下車すぐ